平成24年度の本市政方針について
本年度、本市は、「新統合病院の建設整備」と、「地域防災機能の強化」の2点を最重要施策として位置づけられておられます。ご承知の通り、昨年度より地方独立行政法人加古川市民病院機構として立ち上げられ本年に至るまで、安定的な医療が受けられる病院に生まれ変わろうとしています。また、新病院設立に関しては、様々なご意見があることは承知しておりますが、確実な先進医療の構築と地域の生命と健康を守るためにも進めていかなくてはならない事業だと考えています。こちらが、買い上げで進めていく新病院の建設予定地です。本市の中心的な場所に予定しています。今後、周辺の道路整備もしっかりと進めていかなければならないと考えます。

二つ目の、地域防災機能の強化についてですが、昨年の東日本大震災また、本市において台風12号、15号における土砂災害や法華山谷川の氾濫から学んだ教訓をしっかり生かすために平常時の備え、また、市民の防災意識を高めることがいかに重要なのか、改めて、それぞれの地域に合った避難訓練を通して避難経路の確認、避難場所の充実強化を図っていかなければならないと考えます。
その具体的な施策として、本年度は、加古川市総合防災マップの全戸配布、大規模災害発生時の被災者支援システムの整備、各学校での避難時に必要な備蓄資材の整備などを進めているところです。
一方で、学校の授業の中にも防災教育を積極的に取り入れ子供たちの防災意識を高めることを要望していきます。以前、渡海先生が文部科学大臣時代に、阪神淡路大震災を教訓に防災教育支援モデル地域事業に取り組まれ、釜石市の児童たち3000人が一人の犠牲者も出さず津波からのがれたことは有名な話です。また、このことによって児童だけでなく、他の多くの犠牲者ものがれたことが後になってわかったことです。このように、日頃の訓練や心構えが多くの命を救う減災につながるということを改めて考えさせられました。