二つ目の、地域防災機能の強化についてですが、昨年の東日本大震災また、本市においては台風12号、15号における土砂災害や法華山谷川の氾濫から学んだ教訓をしっかり生かすために平常時の備え、また、市民の防災意識を高めることがいかに重要なのか、改めて、それぞれの地域に合った避難訓練を通して避難経路の確認、避難場所の充実強化を図っていかなければならないと考えます。
その具体的な施策として、本年度は、加古川市総合防災マップの全戸配布、大規模災害発生時の被災者支援システムの整備、各学校での避難時に必要な備蓄資材の整備などを進めているところです。
一方で、学校の授業の中にも防災教育を積極的に取り入れ子供たちの防災意識を高めることを要望していきます。以前、渡海先生が文部科学大臣時代に、阪神淡路大震災を教訓に防災教育支援モデル地域事業に取り組まれ、釜石市の児童たち約3,000人が一人の犠牲者も出さず津波から逃れたことは有名な話です。また、このことによって児童だけでなく、他にも多くの方が被害から逃れたことが後になってわかりました。このように、日頃の訓練や心構えが多くの命を救う減災につながるということを改めて考えさせられました。